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2010年10月 アーカイブ

家庭の看護 7

慢性疾患のある多くの人は、食事の制限を続けなければなりません。


人間として生きてゆくうえでの楽しみや生きがいさえうばわれることにつながります。


病気とともにその制限のなかで、いかに心豊かに日々を過ごすかということは、病気をもつ人の病気の受けとめかたとさまざまな制限を生活のなかで守るという努力がもちろん大切です。


食事療法などへの具体的な援助、そして病気とともに生きるつらさを受けとめて支えることなどが大きく影響しています。


入院している患者さんたちを看護していて感じることは、家族の人々の具体的な支えが病気とともに生きてゆこうという前向きな生きかたや回復意欲に大きく影響していることです。


コントロールの基本具体的に慢性疾患をコントロールしてゆくうえで、基本的なことについて考えてみます。


病氣の特徴を知ること病気の管理者は医師や看護師ではなく、患者とその家族です。


診断された病気については、できるだけくわしく理解することが基本となります。


1.どのような病気なのか、2.もしも適切な治療をしなければどのような問題が二次的に起こり得るのか、など自分の問題として熟知することが大切です。


治療の目的と方法を知ること治療に対し主体的に取り組むためには、なぜこの薬を飲み続ける必要があるのか、なぜ塩分を制限したり、糖質を制限するのかというような理由と目的を理解することが必要です。

家庭の看護 8

慢性疾患は無症状な場合が多く、それでいて静かに進行してゆきます。


私たちは苦痛を伴う症状が強ければ治療にも積極的ですが、自覚症状がないと病気を軽く考え、自分だけは大丈夫だと判断しがちです。


血圧が高いので病院で調べてもらうようにといわれたそうですが、なんともなかったのでそのままにしておいたためにクモ膜下出血で亡くなった40代の男性の例があります。


また腎臓病といわれ治療を受けていた患者さんが、ある民間療法を信じ自己判断で受診をやめた結果、緊急入院をしてきたときには命さえ危ぶまれる状態だったこともありました。


このような自己判断の背景には、病気や治療についての知識不足や誤解、病識が薄いことなどによることも多く、患者や家族の問題だけでなく、医師・看護師からの説明が不十分であったために正しい自己管理ができなかったということも原因となっているようです。

生活をともにする家族の心理的な支えと具体的な食事療法などにおける援助は、自己管理を大きく左右する因子となっています。


高血圧と動脈硬化のために軽い脳梗塞で入院された患者さんが、検査で糖尿病も発見され、塩分制限と糖質・カロリー制限が指示されました。


退院後、家族全員が食事を見直し、健康のために塩分を抑えた食事に変え、具体的な援助をともにおこ
ない自己管理がうまくいっている理想的な家族もいます。


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